変形性股関節症について
変形性股関節症とは
股関節の軟骨が磨り減り炎症が起きることによって股関節に痛みがでます。
さらに股関節の軟骨が磨り減っていくと股関節が変形していくでしょう。
股関節が変形してしまうと変形性股関節症と呼ばれます。
日本では200万人もの人がいると推定され男性に比べると女性は5倍にもいるといわれています。
股関節とは
股関節の軟骨は厚さ3mm程度で、この軟骨が股関節に対する衝撃を吸収します。
軟骨の主成分はコラーゲンと水分で殆どの割合を占めます。
変形性股関節症になっている人は軟骨に常に負荷がかかっているので一度損傷してしまうと修復が難しいでしょう。
さらに進行が進むと軟骨だけでなく股関節と足の骨同士がぶつかり骨の変形が始まります。
乳幼児はオムツの締め付け方や運動の仕方等々で股関節が脱臼してしまうことがあります。
この脱臼をそのままにしておくと変形性股関節症になってしまう可能性が高まってしまいますので注意が必要です。
変形性股関節症には段階がある
変形性股関節症ではまず関節にある軟骨が磨り減っていきます。
多少磨り減った初期段階では痛みは殆どありません。
なので初期段階で気がつき歩き方を矯正することが出来れば変形性股関節症の進行をとめる事ができるでしょう。
その後も立ち方や歩き方が変わらないままだと徐々に軟骨が磨り減っていき股関節軟骨が殆どなくなっていきます。
股関節軟骨が無くなると股関節と大腿骨頭がぶつかってしまい骨が変形していきます。
変形性股関節症の検査
股関節の異常を見つけるにはX線で画像診断をします。
その他には動作をしたり触診をしたりする事によってどのような箇所に痛みが出ているかをみます。
画像診断では軟骨の具合や骨の位置はわかりますが実際に痛みが出ているかどうかまでは分からないからです。
変形性股関節症の治療
変形性股関節症の治療は薬での治療と手術の治療があります。
薬物療法
変形性股関節症の薬物療法は薬によって痛みを止めることにより症状を抑えます。
神経に作用させることによって痛みをブロックしたり関節周辺の炎症している箇所の炎症に効果のあるステロイド系の薬を使います。
気をつけなければならないのは薬で痛みや炎症を一時的に止めるだけなので再び動いてしまえばまた炎症してしまいます。
そして、炎症止めの薬を使い続けていると耐性が出来ていくので気をつけましょう。
なので、薬で炎症を止めているうちに歩き方を矯正したり運動療法によって回復しなければなりません。
薬に頼りきっていても意味がないだけでなく危険なので積極的に自分で改善をしていかなければなりません。
手術
基本的に変形性股関節症の手術は人工関節を入れるのが殆どです。
人工関節を入れることによって立つ時や歩く時に補助的な働きをします。
あるいは股関節に金属を入れることによって補助的な働きをする場合もあります。
股関節に対しての運動
運動をすることによってによって筋肉のバランスをとることで股関節を正しい位置に戻そうとする療法です。
運動療法は基本的に股関節に負荷をかけない状態で行います。
床やベッドに寝た状態で股関節を動かしたり股関節周りの筋肉をつけさせる運動をします。
水中でウォーキングをすることも非常に効果的でしょう。
何故なら水中では重力が軽くなることと水の圧力が全身にかかるため陸上を歩くときの癖が無くなることで
より高い効果を得られれからです。
変形性股関節症に対しての当院の調整法
変形性股関節症に対してまず痛みの出ている箇所や筋肉が硬くなっている場所を探します。
その後、股関節を動かさせて調整をしていきます。
そうすると股関節が正しい位置に戻ることが殆どです。
筋肉の硬さが残った場合はその場所を緩めていきます。
股関節を動かして調整しますが痛くないように動かしますので安心して受けれます。
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