
達人の体の使い方とは
達人の体の使い方とは
超一流の達人とは体を故障せずに長い期間一流でいる人たちのことをいいます。
スポーツ選手ではイチロー選手、武術家だと合気道の塩田剛三さんの事を指すでしょう。
そのような人はがしている筋肉に頼らない動き方を順に解説します。
屈筋、伸筋とは
屈筋と伸筋の働きを書きます。

- トレーニングで肥大化
- 持久力が無し
- 腕の力こぶが出来る側
伸筋とは

- トレーニングで肥大しない
- 持久力有り
- 二の腕側の筋肉
筋肉が凄い、体格のいい人の特徴
筋肉が凄くついている、所謂いい体格の人はで強そうにみえたりスポーツや武道でも凄そうに見えると思います。
しかしトレーニングで肥大する筋肉は主に屈筋なので体格のいい人は屈筋が鍛えられています。
それに対して伸筋は発達しておらずバランスの悪い人が多いように感じます。
スポーツや武道で重視するのは伸筋
今から野球のバッティングやテニスのスイング、空手の突き等をイメージしてください。
もしくは実際に素手でやるとどこの筋肉が使われているか感じてみてください。
すると二の腕側の筋肉が使われると分かるでしょう。
実際にスポーツや武道する動作を分析すると二の腕側の伸筋がメインで働いています。
屈筋側は動作をとるまでの準備動作時にメインで使われています。
バッティングでもピッチングでもスイングでも伸筋が重要で伸筋が発達していないと威力を出すことはできないのです。
なのでダンベルやマシン等で屈筋を鍛え、重たいものを持ち上げられるようになっても競技に関してはそこまで影響はでないのです。
屈筋と伸筋のバランスが重要
筋トレは筋肉を肥大させスポーツや武道に効果的なイメージがあり、実際そのイメージでトレーニングを取り入れている方も多いと思います。
この筋トレを重視したスポーツ教育の結果、殆どの人が屈筋が優位な状況になっているのが駄目なのです。
屈筋を鍛えなくてもいいと言っているのではありません。
何故ならバットや刀等、重量があるものを持つ時には必要となりますし、ボクシングや空手の組み手等では素早く拳を戻すときには必要となります。
競技の特性を考えて鍛えていくといったことが重要となってくる訳です。
伸筋を上手く使うにはストレッチ
体を上手に使うにはブレーキをかけずにスムーズに使わなければなりません。
筋トレで伸筋を鍛えるのもいいですが正しい筋肉の使い方を知らない人がしてしまうと無駄な力みを体が覚えてしまうのであまり良くありません。
この無駄な力みはブレーキをかけつつアクセルを踏むといった状態になっています。
なのでストレッチで伸筋を伸ばす事を体に覚えさすことから始めましょう。
そうするとスポーツでの動作時に力を無駄に消費せずにスムーズに動けるようになります。
達人が凄い秘訣とは
達人が凄い秘訣は脱力ができていることでしょう。
まずは脱力をすると何故いいのか?
そもそも力というのはどのようにだすのか?といったことを考えてみます。
緊張した(縮んだ)状態と弛緩(伸びた)状態の差が運動や動作時にだせる威力といえます。
なので体の弛緩がすすんで筋肉が緩めば緩むほど(伸びるほど)威力が出ます。
数値にすると分かりやすいかもしれません。
筋トレで鍛えられる緊張の数値が0~100、ストレッチや呼吸法で鍛えれる弛緩の数値が0~-100だと仮定します。
筋トレを重視している人
緊張が60、弛緩が-10なら-10~60で70の力
弛緩を重視している人
緊張が30、弛緩が-50なら-50~30で80の力
武術の達人
緊張が30、弛緩が-90なら-90~30の120の力
車で置き換えるなら緊張が「エンジンの出力」で弛緩が「車の軽さ」です。
弛緩ができていないというのは車内に余分な搭乗者が大勢乗っていて負荷がかかっている為、早く走れないということです。
なので、まずは弛緩を重視するトレーニングをして余分な負荷を減らすことができることを目指しましょう。
すると練習効率も上がるだけでなく余計な負荷がかからないのでケガをする確立も大幅に下がります。
プロのスポーツ選手でもこの順番を履き違えている人はケガをしています。
イチロー選手は徹底的にストレッチをしているからケガも無く、一流であり続ける事ができているのです。
弛緩ができたうえで筋トレでエンジンの出力を上げれば無理なく走ることができます。
順序を間違えないようにしましょう。
実際の達人の話
私が実際に体験した凄く緩んいる世界的に有名な古武術の先生の話をします。
この先生の著書に若い頃は物凄く固い稽古していたと書いていました。
しかし稽古の段階が進めば進むほど筋肉が柔らかくなり赤ちゃんみたいになったということを先生の体験から書いています。
腕も足のふくらはぎもプニプニで筋肉の状態だけ見ると達人にはみえません。
しかし実際に居合術で真剣を振っているのをみると動作毎の間が消えてみえるぐらい速いのです。
私がこの先生の講習会に行った時に柔術を直接指導してもらいました。
私が全力で先生の腕を両手で掴み動かないように止めようと思ってもすんなり崩されたり、こちらが全力でかかっていっても崩されたりと物凄く驚きました。
物凄く緩んでいるので先生が筋肉を使って動いてもやられた側は全然気が付かないのです。
この先生にであってから体を緩めることの重要さに気がつき、現在も体を緩めることを徹底して稽古をしています。
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